犬の健康チェック方法とは? 自宅でできる健康管理

2022.11.27
犬の健康チェック方法とは? 自宅でできる健康管理
家族の一員である愛犬には、いつも元気でいてほしいし長生きしてほしいもの。そのために心がけたいのが、愛犬の健康チェックです。病院での健康診断もありますが、簡単な健康チェックなら自宅でもできます。愛犬は体の不調を言葉で伝えることができませんので、飼い主さんが健康状態をしっかりと観察してあげましょう。
この記事では、愛犬の健康チェック方法について解説します。
目次



愛犬の健康チェックを習慣にしよう!


愛犬の健康チェック、いつもどのようにしているでしょうか? もしかしたら「特にしていない」という飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。愛犬の健康については、日々のお世話やコミュニケーションの中で十分に観察・チェックをすることができます。

愛犬は、ケガをして痛くても「痛い」とは言えないし、胃や胸が不快なときも「気持ちが悪い」とは言えません。飼い主さんが気づくまでは、その状態が続くということになってしまいます。だからこそ、お世話の際などに健康チェックすることを習慣にしてほしいのです。

たとえ病気にかかっていても、ごく初期の段階で発見することができれば短期間の治療ですむことも少なくありません。また、こまめなチェックは病気の予防にもつながります。ぜひ、日々の健康チェックで愛犬の健康を守ってあげましょう。

犬の行動観察による健康チェック方法


それでは、具体的な健康チェックの方法についてお伝えします。

はじめに、行動面でのチェックです。おおげさに構える必要はありません。次のことについて、いつもとは違う様子、これまでと比べての変化がないかを観察してみましょう。どれもふだんのお世話や触れ合いの中から気づけることばかりです。

まずは、食欲や食事の量から。食べる量、水を飲む頻度に変わりはないでしょうか。食欲が落ちていると気づくこともあれば、食欲が増していると気づくこともあるかもしれません。

便や尿の状態も見てみましょう。下痢をしている、血尿や血便が出ているというときは、体内で何かしらの異常が起きていることが考えられます。トイレの回数もカウントしてみるといいでしょう。

そのほか、かゆがったり痛がったりする素振りはないか、歩き方はいつもと変わりないか、咳をしたり呼吸が荒かったりすることはないかを確認します。

もし、ここまでのチェックでいつもとは違う様子に気づいたときは、獣医師に相談するようにしましょう。

犬の身体の部位ごとの健康チェック方法


次に、犬の身体の部位ごとに、どのように健康状態を確認すればいいのかを説明します。目で見ることはもちろん、手で触れたりにおいをかいだり、飼い主さんの五感を使ってチェックしていきましょう。
犬の健康チェック:目
目やにや涙、充血が見られるときには、何かしらの異変が起きている可能性があります。老犬の場合は、視力が落ちて目が見えにくくなっていることもあるので、モノの動きを追えているか、何かにぶつかる回数が増えていないかといったことも定期的にチェックしてみましょう。
犬の健康チェック:耳
汚れ、耳あかのほか、傷や不快なにおいはないかを確かめてみてください。また、かゆがるなど耳を気にする様子はないかもチェックしておきましょう。
犬の健康チェック:鼻
犬の鼻は、基本的には湿っているのが健康な状態だとされています。乾燥した場所にいたり寝起きだったりすると乾いていることもありますが、しばらくして濡れていれば問題はありません。乾いた状態が続くようであれば、体調不良の可能性があります。鼻水や鼻血が出ているときも要注意です。
犬の健康チェック:口・歯・歯茎
口の中は観察しにくいのですが、大きく口を開けさせて、歯茎や舌はピンク色をしているか、口臭はないか、歯石がついて色が変色している歯はないかを確認してみましょう。見た目に変わりはなくても、口臭がきつく感じる場合は歯周病の疑いがあります。
犬の健康チェック:皮膚・被毛・爪
毛がぼさぼさでもつれていないか、抜け毛が多く脱毛しているところはないか、フケの量が多くはないか、皮膚に傷はないか、全身をチェックしていきましょう。

同時に爪の伸び具合も確認してください。爪が伸びすぎると巻いた状態になり、歩きにくくなってしまいます。伸びた爪が、カーペット等にひっかかりケガにつながることもあるので、定期的に爪切りをすることが大切です。
犬の健康チェック:おしり・肛門
汚れやただれ、腫れや出血はないか、見てみましょう。盛んにおしりを気にしたり、どこかにこすりつけたりするときも、何かしらの異常が起きている可能性があります。
犬の健康チェック:関節
犬は関節に不調の出やすい動物です。歩き方がおかしいときはもちろんですが、そうでなくても触れて痛がったり嫌がったりするところはないか、腫れているところはないかよく確認してください。


愛犬の健康チェックは、いつものお世話やスキンシップの中でできることばかりです。大切な愛犬だからこそ、いつもと違うところはないか、細かいことも気にかけてあげましょう。愛犬の健康に気を配りながら、いつまでも楽しく過ごせますように。
監修者プロフィール

牛尾 拓(ウシオ タク)

経歴:岩手大学農学部獣医学課程卒業。動物病院勤務、製薬会社の学術職などを経て株式会社V and P入社
保有資格:獣医師免許

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