犬のサプリにはどんな種類があるの?
2022.11.23
栄養補助や健康維持をサポートしてくれるサプリ。私たちの生活に広く浸透していますが、人間のみならず犬用のサプリも開発されるようになりました。ペットショップや通信販売でも手軽に入手が可能です。そこで、この記事では犬のサプリにスポットを当て、犬用サプリの役割や与えるときの注意点、選び方などについて解説していきます。
はじめに、どうして犬にサプリメント、いわゆるサプリを与えるのか、その理由について見ていきましょう。
そもそもサプリとは何なのかというと、ふだんの食事では不足しがちだったり摂取しにくかったりする栄養成分を補うことを目的とした健康食品の一種です。栄養は食事からとることが基本ですが、例えば人間でいうと、風邪をひいたときには体内のビタミンCが著しく消耗されます。食事だけでは補給が間に合わなくなってしまうことがあり、そんなときにサプリでビタミンCをとると、素早く不足分を補うことができるのです。
犬も気をつけてはいても、病気にかかったりケガをしたりということは、起きてしまいます。そのようなとき、サプリがあれば栄養面で回復の手助けをしてくれるというわけです。
医療の発達で老犬も長生きするようになりましたが、付随して持病を抱えるケースも増えてきました。日ごろからサプリを与えることが、愛犬の健康維持につながるということもあるかもしれません。
次に、犬にサプリを与えるときに、どのようなことに注意したらいいかを確認しておきましょう。
ひとつは、人間用のものを与えないことです。理由は、人間と犬では体の構造や生理機能、必要とされる栄養成分が異なるから。飼い主さんにとっていいサプリが、愛犬にとってもいいとは限りません。場合によっては、悪影響になることもあるので注意が必要です。
また、なんとなく健康によさそうだからなど、安易な理由で判断しないことも大切です。今の愛犬に必要な栄養素かどうか、しっかりとチェックするようにします。
実際にサプリを与えることになったときには、定められた用量や用法を必ず守ってください。与えすぎると体内の栄養バランスが崩れ、体調不良を引き起こすことがあります。また、サプリは医薬品ではなく、あくまでも栄養成分を補給する食品であるということもしっかり念頭に置いておきましょう。
市販されている犬用のサプリは、多数あります。その中から、どのようにして愛犬に合ったものを選べばいいのでしょうか。
判断基準の第一にしたいのは、製品に対する信頼度です。原材料、成分、添加物の有無、メーカー情報、安全基準の取り組みなど、販売店や販売サイトで必ず確認してください。
自分では判断できないとき、不安が残るときは、動物病院での処方を検討してみてはいかがでしょうか。サプリは、体の中に入るものですから、獣医師に選んでもらい、アドバイスをもらっておくと安心です。
では、犬用のサプリにはどのようなものがあるのでしょうか。ポピュラーなものをピックアップしてご紹介します。
関節用のサプリに含まれているのは、関節の健康をサポートするとされるグルコサミン、コンドロイチン、コラーゲン、プロテオグリカンなど。関節をつなぐ軟骨を構成したり、滑らかな動きをサポートしたりするものです。
炎症を抑える作用で関節の健康維持をサポートする脂肪酸サプリなどもあります。
そのため肥満の犬用のサプリには、サラシアやギムネマなど、糖の吸収を抑える成分が含まれています。脂肪の燃焼をサポートしたり、脂肪の吸収を抑制したりする成分が含まれているものもあるので、愛犬の健康状態に合わせて選ぶといいでしょう。
ただし、シニア犬は特定の部位に不調が生じてくることも多いため、愛犬の症状にあったサプリを選んであげることが大切だといえるでしょう。
犬のサプリはさまざまなものが販売されています。サプリは医薬品ではなく、健康食品に分類されるものですが、与えるにあたっては、愛犬にとって必要な成分が含まれていること、信頼できる製品を選ぶことが大切です。動物病院でも処方してくれますから、自分で判断できないときは獣医師に相談してください。愛犬の健康のためにも、上手にサプリを活用していきましょう。
犬にサプリ(サプリメント)を与える理由
はじめに、どうして犬にサプリメント、いわゆるサプリを与えるのか、その理由について見ていきましょう。
そもそもサプリとは何なのかというと、ふだんの食事では不足しがちだったり摂取しにくかったりする栄養成分を補うことを目的とした健康食品の一種です。栄養は食事からとることが基本ですが、例えば人間でいうと、風邪をひいたときには体内のビタミンCが著しく消耗されます。食事だけでは補給が間に合わなくなってしまうことがあり、そんなときにサプリでビタミンCをとると、素早く不足分を補うことができるのです。
犬も気をつけてはいても、病気にかかったりケガをしたりということは、起きてしまいます。そのようなとき、サプリがあれば栄養面で回復の手助けをしてくれるというわけです。
医療の発達で老犬も長生きするようになりましたが、付随して持病を抱えるケースも増えてきました。日ごろからサプリを与えることが、愛犬の健康維持につながるということもあるかもしれません。
犬にサプリを与える際の注意点
次に、犬にサプリを与えるときに、どのようなことに注意したらいいかを確認しておきましょう。
ひとつは、人間用のものを与えないことです。理由は、人間と犬では体の構造や生理機能、必要とされる栄養成分が異なるから。飼い主さんにとっていいサプリが、愛犬にとってもいいとは限りません。場合によっては、悪影響になることもあるので注意が必要です。
また、なんとなく健康によさそうだからなど、安易な理由で判断しないことも大切です。今の愛犬に必要な栄養素かどうか、しっかりとチェックするようにします。
実際にサプリを与えることになったときには、定められた用量や用法を必ず守ってください。与えすぎると体内の栄養バランスが崩れ、体調不良を引き起こすことがあります。また、サプリは医薬品ではなく、あくまでも栄養成分を補給する食品であるということもしっかり念頭に置いておきましょう。
犬に与えてよいサプリの判断はどうすればよい?
市販されている犬用のサプリは、多数あります。その中から、どのようにして愛犬に合ったものを選べばいいのでしょうか。
判断基準の第一にしたいのは、製品に対する信頼度です。原材料、成分、添加物の有無、メーカー情報、安全基準の取り組みなど、販売店や販売サイトで必ず確認してください。
自分では判断できないとき、不安が残るときは、動物病院での処方を検討してみてはいかがでしょうか。サプリは、体の中に入るものですから、獣医師に選んでもらい、アドバイスをもらっておくと安心です。
犬用サプリの種類
では、犬用のサプリにはどのようなものがあるのでしょうか。ポピュラーなものをピックアップしてご紹介します。
関節にトラブルを抱える犬用のサプリ
犬にとって関節はとても重要な部位ですが、トラブルが生じやすい部位でもあります。年齢を重ねた老犬によく見られるのですが、小型犬など犬種によっては若くても関節トラブルが起こることもあり、関節を悪くすると歩行や動きに影響が出てしまいます。関節用のサプリに含まれているのは、関節の健康をサポートするとされるグルコサミン、コンドロイチン、コラーゲン、プロテオグリカンなど。関節をつなぐ軟骨を構成したり、滑らかな動きをサポートしたりするものです。
炎症を抑える作用で関節の健康維持をサポートする脂肪酸サプリなどもあります。
肥満の犬用のサプリ
犬にとっても肥満は、健康上よくありません。体重が関節に負担をかけるだけでなく、糖尿病、心臓や血管の病気につながることもあるからです。そのため肥満の犬用のサプリには、サラシアやギムネマなど、糖の吸収を抑える成分が含まれています。脂肪の燃焼をサポートしたり、脂肪の吸収を抑制したりする成分が含まれているものもあるので、愛犬の健康状態に合わせて選ぶといいでしょう。
シニア犬用のサプリ
シニア犬になると思うように食事をとることができず、栄養バランスが偏ってしまうことがあります。そのため、シニア犬用のサプリは複数の栄養素が入っていて、栄養バランスを整えることを目的としたものが多いです。ただし、シニア犬は特定の部位に不調が生じてくることも多いため、愛犬の症状にあったサプリを選んであげることが大切だといえるでしょう。
乳酸菌の犬用のサプリ
愛犬のお腹の調子が気になるという飼い主さんもいらっしゃるでしょう。加齢によって腸内環境が悪化することも考えられます。乳酸菌の働きは、腸内環境をととのえること。乳酸菌のサプリをとることで、腸の健康をサポートします。ただし、必要以上に与えることは禁物です。必ず適量を守ってください。犬のサプリはさまざまなものが販売されています。サプリは医薬品ではなく、健康食品に分類されるものですが、与えるにあたっては、愛犬にとって必要な成分が含まれていること、信頼できる製品を選ぶことが大切です。動物病院でも処方してくれますから、自分で判断できないときは獣医師に相談してください。愛犬の健康のためにも、上手にサプリを活用していきましょう。
- 監修者プロフィール
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牛尾 拓(ウシオ タク)
経歴:岩手大学農学部獣医学課程卒業。動物病院勤務、製薬会社の学術職などを経て株式会社V and P入社
保有資格:獣医師免許